雪のおかげで明るい元旦。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
静かな年末年始を過ごすことになり、お正月料理もあれもこれもと作ることはしなかったので年末という時をじっくりと味わえたような気がします。
あれこれ削ぎ落とした結果、作ったお正月料理はというと、いり鷄、七福なます、揚げごまめ、そして黒豆です。
ずっと使い続けているのは丹波篠山の黒豆。
その黒豆ですが、年々収穫の時期が遅くなってきているのはご存知でしょうか。
今は普通の状態だと年末に新豆は間に合わないため、年末に販売される新豆の黒豆は強制的に葉を落として乾燥させたもの。では完熟した新豆の黒豆が出回るのはというと、実は年が明けた今頃という事実。
新豆は採れたての若い味を味わえる分、やはり完熟でない部分や皮割れもでてきます。
一方、ひね豆(昨年の豆)はしっかり時間をかけて戻すことさえ注意すれば完熟の旨味をたのしむことができます。
どこにこだわるか、どんな風に取り入れるか、四季の行事も自然に寄り添った暮らしに少しづつシフトしていけたらと思ったりしています。
それはさて、黒大豆(黒豆)と一緒に白大豆(いわゆる大豆)も買ってみました。
黒豆は多めの煮汁の中で艶やかにふっくらと炊き上げていますが、普通の大豆は少ない煮汁で固め(固めより固いくらいでも)の煮豆にするのが好きです。
むしろ黒豆より普通の大豆が好きくらいなので、ならいっそ今度は固い黒豆を炊いてみようか…なんて考えている年初め。
今年もマメまめしく過ごせる良き年でありますように。