小犬などをかたどった新粉(しんこ)細工の縁起物。
新粉細工は、お米の粉を練ったもので作る細工物のことで、小犬のほかにもウサギや干支をかたどったものなどが各地にあり、縁起物として作られています。
新潟県では十日町市の「チンコロ」が特に有名。毎年1月に十日町市内で4回行われる節季市(ちんころ市)にも並び、チンコロを売る店にはオープン前から列ができ、あっというまに売り切れてしまうとか。
うちの母はあまり記憶にないそうですが、母の姉である叔母はしっかり憶えていて、1月終わり頃に作っていたと教えてくれました。出来上がったものは、障子の桟などに飾っておき、ヒビが入ったら焼いて食べてよしとされていたそうです。
幸せを招くといわれるラッキーチャームの新粉細工。戌年にちなんでイヌを作ったつもりですが、出来上がったものはどれもネコっぽく…チンコロならぬニャンコロ。
このまま艶々でいて欲しい気がしてしまいますが、実はチンコロは多くヒビが入るほど縁起がいいと言われています。さてさて、うちのニャンコロはどうなるかな?
ちなみに最近のチンコロは着色されているので食べないようです。
※節季市(チンコロ市)は新潟県十日町市の伝統的行事で毎年1月10・15・20・25日に開催されます。詳しくはこちら→