夕暮れ時、山手の方を通ると一段と柿の実がとても美しく見えました。
そんな時期だなぁと思っていると、通じたのか伯母が届けてくれました!
この柿は渋柿なので、まずは渋を抜く作業をします。
新潟では柿の渋を抜くことを「さわす」と言い、
渋抜きをした柿は「さわし柿」と呼ばれます。
柿の渋抜きには、最近では固形の脱渋抜き剤などを使う方法もありますが、
新潟で昔ながらの方法は焼酎を使うやりかたで、
祖母はこの柿のことを「焼酎柿」とも呼んでいたほど定番の方法です。
方法といってもとても単純で、へたの部分に焼酎をつけて放置しておくだけ。
室温や柿の具合によりますが、5日〜1週間で渋が抜けて甘い柿になります。
さわし柿は後味がすっきりとした上品な甘さで、甘柿とはまた違う美味しさ。
秋のデザートに欠かせない果物のひとつです。
【さわし柿の方法(焼酎)】
用意するのは、渋柿、焼酎、柿が入るビニール袋。
- 焼酎を小皿などに適量注ぎ、柿のへたの部分に数秒つける。
- へたを上にしてビニール袋に並べ、空気を抜いて密封して涼しい所に置く。
- 5日〜1週間ほどで完成(味見してみてまだ渋さを感じたらもう少し置く)。
焼酎は35度以上であれば良いのですが、うちでは柿の渋抜き焼酎を使っています。
これは47度以上もあるので渋抜き以外に保存容器や瓶の消毒にも 活用できます。
こちらは佐渡のブランド柿「おけさ柿」を干した名物柿。