桜の便りが届く頃、雪深い地域ではまだ雪国。
当然ながら田畑も雪の下ですが、それでも収穫最盛期の作物があります。
それは雪下にんじん。
今まさに雪下にんじんが旬で、見かけるたびに引き寄せられる日々です。
雪下にんじんとは?
新潟県津南町をはじめ、山間部の多雪地域で生産される甘く美味しいにんじんのことです。
雪下にんじんは、立派に育っても収穫をせずに、そのまま雪の下で越冬させます。
そして、雪が解ける前3月末から4月に雪の下から掘り起こされるのです。
てっきり、わたしは雪がなくなってオレンジ色の姿が現れた頃に収穫をするものだとばかり思っていましたが、そうではなく雪の下から収穫されるのですね。
というのも雪から顔を出してしまうとにんじんの新芽が出てしまうのです。
なので、雪下にんじんは雪解け前までのわずかな期間限定のにんじんなのです。
ちなみに「雪下にんじん」のほか、「雪の下にんじん」「雪味にんじん」「雪割にんじん」という名前で出ているものもあります。
雪下にんじんのおいしさの秘密
雪の下は、温度も一定(0度)に保たれ、十分な水分があり潤っています。
雪下にんじんは、そんな環境でゆっくりと過ごすうちに、みずみずしくシャキシャキ!となります。
にんじん特有の青臭さが抜けて香りもよく、まるでフルーツのように甘く美味しくなるのです。
雪の下にんじんは、雪国ならではの逸品!
雪下にんじんはおいしいうちにジュースに
先ほども書いたように雪下にんじんの旬はとても短いので、みずみずしく栄養たっぷりなうちにジュースにもされます。
フルーツのように甘い健康なにんじんのジュース、美味しくないはずはないですよね。
たとえば津南町にあるいち粒(いちりゅう)という会社の人参ジュース(98%人参)。
そそのまま飲む他にも牛乳や豆乳で割ってスープなど料理にもできるジュースです!