その名前、そしてパッケージデザインの至る所に歴史がにじみ出ています。
お土産ではなく、お茶請けにしようと柏崎市の和菓子を買いました。
歴史あるお菓子を2種類、よく見るとどちらにも“ 波 ” が見えます。
柏崎市は日本海に面していて、サーフスポットも幾つかあったりして、
この地域をよく知らないわたしでも “ 波 ” のイメージが強くあります。
「越の荒波」は、表面に波しぶきに見立てたすり蜜(フォンダン)が塗られ、
中のあんには刻んだクルミとゴマ、そしてレーズンの粒が入っています。
一見すると名古屋の両口屋是清の「銘菓詰合」にとてもよく似ているので、
そんなイメージをもって食べてみると雰囲気の違いに驚かされます。
「柏崎太鼓」の方は、カステラ風の生地の中に黄身あんをたっぷり詰めて、
アルミホイルにいれて焼き上げたお菓子で、しっとり仕上げられています。
その生地のしっとり具合からブランデーケーキを連想してしまって、
もはや和菓子なのか洋菓子なのか…よくわからなくなります。
このアルミホイル包みの雰囲気、その四隅をひとつずつ伸ばしていく作業、
その懐かしさを含んだスタイルが好きだなぁと思っていたのですが、
添付の説明書にこんな風に書かれていました。
《 直接人の手にふれない極めて衛生的な特殊包装で作られておりますので、
日持ちの良いことも特色であります。》
このアルミホイル包みにそんな意味もあったのですね。
ちょっと洋風な香りの柏崎の銘菓、今回は新茶のお茶請けに選びましたが、
コーヒーや紅茶にもよく合う不思議な魅力を感じるお菓子です。
HYAZINTHENでも新茶(鹿児島の深蒸し煎茶)を取り扱い始めました。
丁寧に作られている良質なお茶ですのでよろしければごらんください。
深蒸し煎茶は渋みが抑えられ、色よく出るので水出しにも向くとのこと。
冷茶でもおたのしみいただけます。
※教室でのお受け取りも可能ですので、ご希望の方は事前にご連絡ください