葉と根のコントラストが美しい浅葱(あさつき)。
ネギに比べて上品な印象のある浅葱(あさつき)。
”普段の万能ねぎ、おもてなしのあさつき”、そんなイメージがあります。
あさつきは漢字だと浅葱と表記されるように、浅い綺麗な緑色をした幼い細ねぎのことで、香りも含めて料理に彩りを添えてくれます。
ところが、新潟では畑のあさつきがそんな浅葱色になっても収穫もせず畑にそのまま。
いつ収穫するのかというと、浅葱色もすっかり色あせた枯れた頃なのです。
葉が枯れた頃の浅葱は、土の下にある球根(鱗茎)が大きく育っています。
そう、 新潟ではアサツキは球根(鱗茎)を食べる のです。
ちょうど沖縄の島らっきょうみたいなもので、酒の肴や麺類の箸休めのようなイメージでしょうか。新潟の中でも魚沼地域の蕎麦処では薬味として(ふっくらした球根部だけが)添えられてくることもあります。
食べ方は、葉の部分を10㎝くらい残して切り落とし、根の部分も剥きとるように取り除いて、あとは味噌などを添えていただくのが一般的(もし赤紫色っぽい薄皮がついていたらその部分をむいて、味噌をつけてかじります)。
蕎麦処で出てくることがあると書きましたが、それもやはり麺つゆに入れたりすることはなく、それのみをかじって楽しみむものなのです。
畑のアサツキとふっくら育ったアサツキ
我が家にも畑で収穫したあさつきが軒先に吊るして保存しています。
味噌をつけて酒肴としていただくこともありますが、エシャロットのような感覚でサラダに和えたり、ミートソースにも入れるのも好きです。
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